BtoB企業によるSNSマーケティング成功事例5選!メリットや運用のコツまで紹介

昨今、多くのBtoB企業がSNSマーケティングを導入しています。

かつては「SNSはBtoC向け」との見方もありましたが、今や多くのBtoB企業がSNSを活用し成果を上げています。

本記事では、主要SNSプラットフォーム別に国内のBtoB企業の成功事例を紹介し、あわせて運用するメリットやポイントについても解説します。

SNS上でどのようにリードを獲得し、ブランド認知や顧客との関係構築につなげているのか、ぜひ参考にしてください。

【無料ホワイトペーパー】広告費ゼロで月300リード獲得する具体戦略とは

〇こんな方におすすめ

  • BtoB営業・マーケティング担当で新たなリード獲得チャネルを模索している方
  • 広告費を抑えながら、大量のリードを獲得したい企業
  • 𝕏(旧Twitter)のアルゴリズムを理解し、狙って“バズ投稿”を生み出したい方
  • 既存のインバウンド施策に限界を感じ、SNSを活用した成長戦略を検討中の方
目次

【LinkedIn】BtoB企業のSNSマーケティング成功事例

BtoB企業のLinkedInマーケティング成功事例を2つ紹介します。

LinkedInはビジネス向けのSNSで、海外ではすでに主流になっているツールです。

日本ではまだ馴染みがない人が多いものの、先駆けて多くの活用方法を持っている企業を紹介します。

【LinkedIn】BtoB企業のSNSマーケティング成功事例

1株式会社Emooove
大手企業や意思決定者層へのアプローチに強みを持ち、多様な業界・規模の企業にサービスを提供


2シミックホールディングス株式会社(CMICグループ)
個人の生涯に寄り添うヘルスケアPF「harmo」を開発するなど新規事業にも注力

株式会社Emooove

引用 : 株式会社Emooove

特徴・おすすめポイント
  • 新時代のセールスメソッドを提案
  • 決裁者や大企業への高品質なアポ獲得
  • 100社以上の豊富な支援実績

株式会社Emoooveは、累計100社以上の営業支援を行なってきたBtoB向けの企業です。

ビジネスSNS「LinkedIn」を活用した営業支援を得意としており、「営業5.0の創造」を掲げて企業の新規開拓を支援しています。

大手企業や意思決定者層へのアプローチに強みを持ち、多様な業界・規模のクライアントにサービスを提供しています。

EmoooveはLinkedInを活用したアウトバウンド営業で顕著な成果を上げています。

成功事例商材
開始1ヶ月でエンタープライズ企業の役員アポイントや上場
企業子会社の案件化に成功
新規事業に特化したシステム開発支援
開始2週間で大手企業を含めた7件のアポイントを獲得障がい者雇用支援サービス
開始1ヶ月でアポイント9件、高確度案件を3件獲得社会保険料削減支援サービス
助成金活用支援サービス
営業開始2日後にはアポイントを獲得し、1週間後に受注海外留学生と企業がマッチングする奨学金プラットフォーム
出典:Emooove

自社のサービス導入企業では、LinkedIn経由で営業開始から2日後に大手コンサルファームとの商談を獲得し、さらに1週間後には契約に至るというスピード成約を実現しました。

ターゲット企業の決裁者に絞ってダイレクトに接触することで、従来のテレアポでは難しかった高確度の商談創出に成功した好例です。

シミックホールディングス株式会社(CMICグループ)

引用 : シミックホールディングス株式会社

特徴・おすすめポイント
  • 医薬品に関する総合的な支援を提供
  • 7,500名以上のプロフェッショナルが在籍
  • ヘルスケア分野での新たな価値創造

シミックホールディングスは、製薬業界向けに開発支援やマーケティング支援など幅広いサービスを提供するCRO(医薬品開発受託機関)です。

近年は個人の生涯に寄り添うヘルスケアプラットフォーム「harmo(電子お薬手帳)」を開発するなど、新規事業にも注力しています。

シミックHDは新規事業「harmo」のエンジニア採用を目的にLinkedInを導入しました。

転職顕在層だけでなく潜在層にも直接アプローチできる点に着目し、LinkedIn上で事業への想いや可能性を動画で発信しています。

その結果、異業種から複数名の優秀なエンジニア採用に成功し、早期に必要人材を確保できました。

ダイレクトリクルーティングで求める人材へリーチし、採用につなげた好例です。

【X(旧Twitter)】BtoB企業のSNSマーケティング成功事例

BtoB企業のX(旧Twitter)マーケティング成功事例を3つ紹介します。

X(旧Twitter)はテキスト主体のSNSですが、拡散性が高いのがポイントです。

一度バズれば非常に多くの人にリーチできる強みがあります。

【X(旧Twitter)】BtoB企業のSNSマーケティング成功事例

1タイムリープ株式会社
人手不足解消や無人店舗運営を支援するソリューションとして幅広い業界で導入が進んでいる


2もったいないオフィスドットコム
オフィス仲介業と産廃回収業が共同運営しており、主な顧客はオフィスを持つ法人企業


3株式会社スマテン
法令点検管理システムなどを通じ「大切な人の命を守る」ためのサービス展開を行う

タイムリープ株式会社

引用 : タイムリープ株式会社

特徴・おすすめポイント
  • 遠隔接客サービス「RURA」を提供
  • テクノロジーで労働のあり方を変革
  • 最少人数で最大店舗数の接客を実現

タイムリープは、多拠点店舗向けの遠隔接客システム「RURA(ルーラ)」を提供する企業です。

人手不足解消や無人店舗運営を支援するソリューションとして、フィットネスジムや小売店など幅広い業界で導入が進んでいます。

タイムリープ公式Xアカウントでは、自社サービスRURAに関する情報発信に特化しており、1万人以上のフォロワーがいます。

投稿ではサービスの特設ページへの誘導や機能紹介を積極的に行い、業界別の導入事例ハンドブックを配布するなど、見込み顧客に役立つコンテンツを提供しています 。

フィットネス業界向けのガイドを公開しハッシュタグを活用することで、各業種の潜在顧客へのリーチに成功しています。

もったいないオフィスドットコム

引用 : もったいないオフィスドットコム

特徴・おすすめポイント
  • オフィス家具の資源循環プラットフォーム
  • 三方良しのお得な処分・調達プロジェクト
  • ベンチャー・スタートアップ企業を支援

もったいないオフィスドットコムは、不要オフィス家具のリサイクル・リユースを通じて資源循環を支援する事業です。

オフィス仲介業の株式会社サンエスコーポレーションと産業廃棄物回収業の株式会社アイアールイーが共同で運営しており、主な顧客はオフィスを持つ法人企業となっています。

1万人以上のフォロワーがいる公式Xアカウントでは、硬くなりがちなBtoB事業をあえて身近で親しみやすい発信に工夫しています。

また「#洗浄の日」にはオフィスチェアのクリーニング方法を紹介する投稿を実施し、自社のノウハウをユーザーに提供しています。

有益情報の発信とトレンドへの積極的な便乗により、開設半年で5,000人超のフォロワーを獲得し、ファン育成に成功した事例です。

株式会社スマテン

引用 : 株式会社スマテン

特徴・おすすめポイント
  • テクノロジーで社会の安全網を構築
  • 消防設備点検のDXプラットフォーム
  • 社会課題を解決する事業を展開

スマテンは、建物の消防設備点検や防災業務を効率化するクラウドプラットフォームを提供するスタートアップです。

法令点検管理システムなどを通じ、「大切な人の命を守る」ためのサービス展開を行っています。

スマテンのX公式アカウントでは、防災にまつわる豆知識やユニークな設備紹介、中の人の身近なエピソードなど、硬質なテーマを親しみやすく発信しています。

1.5万人以上のフォロワーがいるため、非常に広い範囲にリーチできているといえるでしょう。

結果としてキャンペーンにより新規フォロワーを増やすとともに、ユーザーとの双方向の交流を活発化させることに成功しています。

【Instagram】BtoB企業のSNSマーケティング成功事例

Instagramは拡散性が低い代わりに、ハイライトやストーリー、リールなどさまざまなコンテンツを提供できます。

そこで、BtoB企業のInstagramマーケティング成功事例を3つ紹介します。

【Instagram】BtoB企業のSNSマーケティング成功事例

1日本たばこ産業株式会社(JT)
BtoB取引もあるが一般消費者向けブランドイメージの管理も重要視している


2タカラベルモント株式会社
美容業界のプロ向けに高品質な商材を提供しており、国内外で高いシェアを持つ


3ファイザー日本法人
一般消費者への直接販売はしないがCSR・ブランディングの観点でSNSを活用

日本たばこ産業株式会社(JT)

引用 : 日本たばこ産業株式会社(JT)

特徴・おすすめポイント
  • 心の豊かさを提供するグローバル企業
  • たばこ、医薬、加工食品の3事業を展開
  • 多様性を尊重し、社会への貢献を追求

日本たばこ産業株式会社(JT)はたばこを中心に医薬品、食品事業も展開する大手メーカーです。

BtoB領域では主に卸・流通や提携事業者との取引がありますが、一般消費者向けブランドイメージの管理も重要視しています。

JTの公式Instagramアカウント(@jt_official.jp)は、たばこ製品の宣伝を一切行わず、暮らしの中の豊かな瞬間をテーマにした写真や動画を投稿しています。

季節の風景や社会貢献活動の様子など、爽やかな世界観で統一された温かみのあるコンテンツが特徴です。

1.8万人以上のフォロワーを獲得しており、製品を直接PRできない業種でも企業の価値観を発信しユーザーの共感を得ることでブランドファンを増やした好例と言えます。

タカラベルモント株式会社

引用 : タカラベルモント株式会社

特徴・おすすめポイント
  • 理美容と医療分野のプロ向け専門メーカー
  • 世界中の「美と健康」を創造・提供
  • 高品質な製品と空間づくりをサポート

タカラベルモントは理美容サロン向けの設備・什器や、サロン内装の設計・施工を行う老舗メーカーです。

美容業界のプロフェッショナル向けにシャンプー台や美容椅子など高品質な商材を提供しており、国内外で高いシェアを持ちます。

タカラベルモントの公式Instagramアカウント(@tb.net_salondesign)では、美しさに関する写真を中心に投稿しています。

プロのカメラマンが撮影した美しい写真は閲覧者の目を引き、自社サービスのアピールに直結しています。

プロフィール欄に公式サイトへのリンクを掲載して興味を持ったユーザーを誘導する導線も整備されており、Instagram経由で見込み客を効果的にサイト流入させている点が参考になります。

ファイザー日本法人

引用 : ファイザー株式会社

特徴・おすすめポイント
  • 革新的な医薬品で患者さんの生活を改善
  • サイエンスとグローバルなリソースを活用
  • 健康で豊かな暮らしの実現に貢献

製薬大手ファイザーの日本法人で、ワクチンや医療用医薬品の開発・提供を行っています。

一般消費者への直接販売はしないBtoB企業ですが、疾病啓発や医療関係者向け情報発信などCSR・ブランディングの観点でSNSを活用しています。

ファイザー日本法人の公式Instagramアカウント(@pfizer_japan)では、医療や疾患啓発に関するコンテンツを積極的に発信しています。

さらに、インタビュー収録の様子やナレーター紹介画像を事前投稿して期待感を醸成するなど、複数投稿にまたがる巧みなコンテンツ展開にも取り組みました。

プロフィール画面にはストーリーズハイライトでメディア掲載情報や関連サイトをまとめ、Instagram上で伝えきれない企業情報も漏れなく届ける工夫をしています。

Instagramの機能を駆使して企業の世界観や社会的メッセージを発信し、多くのユーザーの理解・共感を得ることに成功しています。

【YouTube】BtoB企業のSNSマーケティング成功事例

BtoB企業のYouTubeマーケティング成功事例を3つ紹介します。

YouTubeは長尺動画を投稿できるため、視聴者のファン化力が非常に高いのが特徴です。

【YouTube】BtoB企業のSNSマーケティング成功事例

1株式会社SmartHR
煩雑な社会保険手続きの効率化ツールとしてシェアNo.1を誇り、積極的なマーケも注目


2フリー株式会社 (freee)
会計ソフトは国内トップクラスの利用者数を持ち、ビジネス向けICT分野で情報発信


3株式会社カケハシ
調剤薬局の電子薬歴管理や業務効率化を支援し、薬剤師の働き方改革に貢献

株式会社SmartHR

引用 : 株式会社SmartHR

特徴・おすすめポイント
  • シェアNo.1のクラウド人事労務ソフト
  • 働くすべての人の生産性向上を後押し
  • アナログな業務をなくし、働きやすさを実現

SmartHRはクラウド人事労務ソフト「SmartHR」を提供する急成長SaaS企業です。

煩雑な社会保険手続きの効率化ツールとしてシェアNo.1を誇り、積極的なマーケティング施策でも注目されています。

SmartHRはYouTubeでの動画マーケティングを早くから取り入れ、動画広告の活用によって爆発的な視聴数を獲得しました。

同社公式チャンネルは2025年9月時点で登録者約3,500人ながら、YouTube広告で幅広い認知拡大とコンバージョン獲得に成功しています。

動画内容は実際の職場シーンをもとにSmartHR導入による労務コスト削減効果をわかりやすく伝えるもので、視聴者にとって共感しやすい構成が高い訴求力を発揮しています。

自社サービスの価値を動画で具体的に示しつつ、広告配信を組み合わせる戦略で、短期間に大きな成果を上げた好例です。

フリー株式会社 (freee)

引用 : フリー株式会社

特徴・おすすめポイント
  • スモールビジネスを世界の主役に
  • 統合型経営プラットフォームを提供
  • 誰もが自由に経営できる社会を実現

freeeは中小企業・個人事業主向けのクラウド会計ソフトやバックオフィス支援SaaSを提供する企業です。

会計ソフト「freee」は国内トップクラスの利用者数を持ち、ビジネス向けICT分野で積極的に情報発信を行っています。

freee株式会社の公式YouTubeチャンネル「freee(フリー)【公式】」は、自社サービスの訴求とユーザー向けお役立ち情報の発信を両立させたコンテンツ戦略で成功しています。

2025年9月時点で登録者数約4万人を記録しており、100万回再生を超えている動画もあります。

同社の動画は、個人事業主や中小企業経営者へのインタビュー形式で、ケース別の会計ソフト活用例を紹介しています。

加えて、最新の税制動向や経理の基礎知識など視聴者に役立つ情報提供にも力を入れています。

自社製品PRにとどまらず間口を広げて多くの視聴者を惹きつけ、結果的にブランドへの信頼感醸成とリード獲得につなげました。

株式会社カケハシ

引用 : 株式会社カケハシ

特徴・おすすめポイント
  • 医療と患者をつなぐエコシステムを創造
  • 薬局向け業務DXプラットフォームを提供
  • 日本の医療の未来をより良いものに

カケハシは薬局向けの業務DXプラットフォーム「Musubi」を提供するスタートアップ企業です。

調剤薬局の電子薬歴管理や業務効率化を支援し、薬剤師の働き方改革に貢献しています。

カケハシの公式YouTubeチャンネル「KAKEHASHI – 株式会社カケハシ」では、サービス導入事例インタビューや企業ビジョン紹介動画を積極的に公開しています。

動画数が少ないこともあり、登録者数は約300人ですが、専門家の対談動画が投稿されており質は高いです。

現場の声や分かりやすい解説動画を組み合わせ、自社プロダクトの有用性を訴求して見込み顧客の興味を喚起する好例となっています。

【TikTok】BtoB企業のSNSマーケティング成功事例

BtoB企業のTikTokマーケティング成功事例を3つ紹介します。

【TikTok】BtoB企業のSNSマーケティング成功事例

1大京警備保障株式会社
施設警備や交通誘導警備を主業務とし、若年層の人材確保や企業PRにも注力している


2株式会社プロパゲート
「挑戦者の価値を届ける会社」をミッションに掲げ、自社の集客にもSNSを積極活用


3株式会社エムアイシーグループ
商業印刷や特殊加工を強みとし、「まごころ印刷」で高品質なサービスを提供

大京警備保障株式会社

引用 : 大京警備保障株式会社

特徴・おすすめポイント
  • 最高のサービスで安全と安心を提供
  • 創業以来の無借金経営で安定した基盤
  • 人間性尊重を基本理念とした人材育成

大京警備保障は東京都西新宿に本社を置く警備会社です。

施設警備や交通誘導警備を主業務とし、若年層の人材確保や企業PRにも注力しています。

同社は2020年にTikTok公式アカウント(@dkykeibi_tokyo)を開設し、社長自ら出演するユニークな短尺動画など若年層に刺さるコンテンツでフォロワーを着実に増やしてきました。

普段の投稿は警備の現場あるあるをコミカルに紹介したり、流行の音源・ダンスに乗せて社員が登場する「中の人動画」を配信したりと、警備業界に親しみを感じてもらう工夫が満載です。

フォロワーとの双方向交流を交えた情報発信により、自社サービスや採用情報を効果的に届けられる状態を作り出しました。

TikTokを活用する企業がまだ少ない今、先行してユーザーの目に留まる動画を発信し競合他社より高い認知を獲得している好例と言えます。

株式会社プロパゲート

引用 : 株式会社プロパゲート

特徴・おすすめポイント
  • 挑戦者の価値を届けるWebマーケ会社
  • 月額制ホームページ制作サービスを提供
  • TikTok広告運用サービスも展開

プロパゲートは中小企業向けの月額制ホームページ制作サービス(初期費用0円・月額9,800円~)を提供するWebマーケティング企業です。

「挑戦者の価値を届ける会社」をミッションに掲げ、自社の集客にもSNS・特にTikTokを積極活用しています。

プロパゲートのTikTokアカウント(@propagate_inc)では、Webマーケの最新ノウハウやサービス紹介動画を次々に配信し、効率的にリード獲得を行っています。

加えて、同社はTikTok広告運用サービス「SPARK BUZZ」を自社でリリースし、TikTok経由で月間500件以上の問い合わせを獲得した実績を謳っています。

自社で実証した集客効果をサービス化した形で、TikTokマーケティングの威力を示した好例でしょう。

BtoB企業であってもTikTokをフル活用することで、新規顧客の開拓につなげられることを体現したケースです。

株式会社エムアイシーグループ

引用 : 株式会社エムアイシーグループ

特徴・おすすめポイント
  • まごころ印刷をスローガンにする印刷会社
  • 商業印刷や特殊加工に強みを持つ
  • 顧客のコミュニケーション活動に貢献

エムアイシーグループは愛知県西尾市に本社を置く印刷会社です。

商業印刷や特殊加工を強みとし、「まごころ印刷」というスローガンで高品質な印刷サービスを提供しています。

エムアイシーグループはTikTokアカウント「印刷会社の現場から」(@mic_seizo)を運用し、印刷工場の裏側を映した動画コンテンツで注目を集めています。

ベルトコンベアで印刷物を流す動画や、専用機材を使って作業する動画など、「こんな風に印刷されていたのか!」と多くのユーザーの興味を誘いました。

また、同社の非公認キャラクター「艶ボス子ちゃん」が工場を案内するユーモラスな動画も話題を呼び、印刷業界になじみのない若年層からも反響を得ています。

専門的な製造プロセスをあえてエンタメ的に発信し、結果として自社技術のPRと採用ブランディングに成功した事例と言えるでしょう。

BtoB企業がSNS運用を行うメリット4選

BtoB企業がSNS運用を行うメリットを4つ紹介します。

SNSを運用して何ができるのか知りたい方は、以下を参考にしてください。

BtoB企業がSNS運用を行うメリット4選

1企業の決裁者に直接アプローチできる
SNSで大手企業の決裁者に直接アプローチでき、新規商談のきっかけを創出できる


2低コストで多くの認知を得られる
広告予算が潤沢でなくても、ユーザーのシェアによる拡散で大きな波及効果を狙える


3見込み客を教育できる
有益な情報提供を継続し、見込み客の購買意欲を醸成するリードナーチャリング効果


4既存顧客と関係を深められる
継続的なコミュニケーションを通じて、既存顧客との良好なパートナーシップを育める

企業の決裁者に直接アプローチできる

SNSを活用すれば、大手企業の経営層や担当役員といったキーマンに対し、従来より直接的にアプローチできる機会が広がります。

例えばLinkedInやXでは、プラットフォーム上で業界の決裁者層と繋がりを持ちやすく、これまで接点のなかった層への認知拡大が可能です。

実際、Emoooveの事例ではLinkedIn経由で大企業の決裁者にダイレクト営業し、短期間で受注に結び付けました。

このようにSNSは重要人物との距離を縮め、新規商談のきっかけを創出する強力な武器となります。

低コストで多くの認知を得られる

SNSはアカウント開設や基本利用に費用がかからず、広告出稿に頼らなくても運用次第で広範な層に情報を届けられるのが利点です。

魅力的なコンテンツさえ用意できれば、限られた予算でもユーザーのシェアによる拡散で大きな波及効果を狙えます。

実際にXやInstagramではシェア機能を通じて投稿が二次拡散し、新規層へのリーチが飛躍的に拡大するケースが多々あります。

このように低コスト・高拡散力というSNSならではのメリットは、広告予算が潤沢でない企業にとっても強い味方となっています。

見込み客を教育できる

SNSは単に宣伝するだけでなく、見込み客に有益な情報提供を継続することで徐々に理解を深めてもらい、購買意欲を醸成する場として機能します。

例えばYouTube上で商品やサービスのハウツー動画を公開すれば、見込み客は自ら学びながら自社ソリューションへの理解を深めることが可能です。

SmartHRやfreeeのように導入事例や使い方ガイドを発信する企業も多く、これらコンテンツが潜在顧客の不安や疑問を解消し、問い合わせや資料請求へとつながっています。

SNSでの情報提供によるリードナーチャリング効果は、BtoBマーケティングにおける大きなメリットと言えるでしょう。

既存顧客と関係を深められる

SNS上でユーザーと双方向にやり取りすることで、既存顧客との関係性をより強固にできる点も見逃せません。

企業アカウントの投稿に対するコメントや問い合わせに迅速に対応することで信頼が生まれ、顧客のロイヤルティ向上につながります。

特にBtoBでは契約後も長期的な関係構築が重要なため、SNSはアフターフォローや追加提案の場としても有効です。

SNS経由で製品の活用法をレクチャーしたり最新情報を共有すれば、顧客企業内での自社製品への評価を高め、契約更新やアップセルにつながる可能性も高まります。

こうした継続的コミュニケーションを通じ、既存顧客との良好なパートナーシップを育めるのはSNS活用の大きな利点です。

BtoB企業がSNS運用を行うポイント

BtoB企業がSNS運用を行うポイントを3つ紹介します。

「アカウントを作ったのに運用失敗した」という事態にならないよう、以下を徹底してください。

BtoB企業がSNS運用を行うポイント

1事業と相性のいいSNSを活用する
自社のターゲット層や発信内容に合ったSNSを選定することが成功への近道となる


2リード獲得の導線を作る
SNS上の関心を確度の高いリード情報に転換できる仕掛けを作り、営業に繋げる


3継続的にコンテンツを投稿する
根気強く情報発信を続け、投稿頻度を途切れさせないことが信頼構築と認知拡大に繋がる

事業と相性のいいSNSを活用する

闇雲に全てのSNSに手を出すのではなく、自社のターゲット層や発信内容に合致したプラットフォームを選定することが成功への近道です。

SNS活用例
  • 経営層や海外ビジネスにリーチしたい:LinkedIn
  • 最新トレンド発信:X(Twitter)
  • ビジュアル重視:Instagram
  • 若年層アプローチや採用目的:TikTok

各SNSのユーザー層や特性を十分に調査し、自社事業に最適なチャネルに注力することで、限られたリソースでも高い効果を発揮できるでしょう。

実際に成功企業はプラットフォームごとの特徴を理解し、コンテンツの見せ方やコミュニケーション方法を工夫しています。

リード獲得の導線を作る

SNS運用の成果を具体的なビジネス成果につなげるには、見込み客をスムーズに自社のマーケティングファネルへ取り込む工夫が欠かせません。

投稿から自社サイトの資料請求ページやホワイトペーパーダウンロード、ウェビナー申込フォームなどへの導線を用意し、SNS上の関心を確度の高いリード情報に転換できる仕掛けを作ります。

例えばXでノウハウ記事を紹介し詳細資料のダウンロードを促す、Instagramのリンク機能で問い合わせフォームへ誘導するといった手法です。

また、キャンペーンやハッシュタグ企画と連動して顧客情報を収集する施策も有効でしょう。

SNS上で得たエンゲージメントを逃さず、自社営業につなげる導線設計が重要です。

継続的にコンテンツを投稿する

BtoB企業のSNS運用では「継続は力なり」です。

アカウント開設直後に反響が少なくても根気強く情報発信を続け、投稿頻度を途切れさせないことが信頼構築と認知拡大につながります。

もちろん闇雲な投稿ではなく、自社ターゲットが関心を寄せる業界トレンドや課題解決のヒントなど有益なコンテンツを計画的に提供し続けることが大切です。

過去の投稿データを分析し、特に反応の良かったテーマを深掘りしたり形式を工夫するPDCAサイクルも回しましょう。

継続的な発信によってフォロワーとの接点を増やしナレッジを蓄積することで、SNSはやがて自社の大きな資産となっていきます。

まとめ

近年、BtoB企業にとってSNSはリード獲得・ブランド認知・顧客関係構築を実現する重要なマーケティングチャネルへと進化しています。

従来は展示会や対面営業が主流だった領域でもデジタルシフトが加速し、LinkedInやX、Instagram、TikTokといったSNS上でターゲットと接点を作る取り組みが求められる時代となりました。

本記事で紹介したように各社が自社の強みや目的に合わせSNSを巧みに活用することで、大きな成果を上げ始めています。

BtoB企業がSNS運用を成功させるには、プラットフォーム選定やKPI設計、社内体制整備、そして継続的なコンテンツ発信が欠かせません。

SNSを積極的に活用し適切に運用していくことで、自社の成長加速や競争力向上につながるでしょう。

【無料ホワイトペーパー】広告費ゼロで月300リード獲得する具体戦略とは

〇こんな方におすすめ

  • BtoB営業・マーケティング担当で新たなリード獲得チャネルを模索している方
  • 広告費を抑えながら、大量のリードを獲得したい企業
  • 𝕏(旧Twitter)のアルゴリズムを理解し、狙って“バズ投稿”を生み出したい方
  • 既存のインバウンド施策に限界を感じ、SNSを活用した成長戦略を検討中の方
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次