「見たことがない広告は、効果が想像できない」。受付に阻まれ続けた大手開拓を、LinkedInの決裁者ダイレクトで突破した取り組みです。
写真・左:株式会社チアドライブ 保科 様写真・右:株式会社Emooove(イムーヴ) 峰
成果ハイライト
| 企業名 | 株式会社チアドライブ |
|---|---|
| 会社概要 | 街中を走る車のリアウィンドウを広告媒体として活用できるサービス『CheerDrive』を提供。自分の車に好きな商品のステッカーを貼って走行することで報酬や特典を得られる、日本最大級のマイカー広告プラットフォームです。2020年設立。バンダイナムコエンターテインメント様、SmartNews様、家庭教師のトライ様、千葉ロッテマリーンズ様、JOYSOUND様など、多くのtoCサービスで導入が進んでいます。 |
| 業種 | マーケティング支援 |
| ターゲット | ナショナルクライアント(大手企業)の決裁者 |
| 活用チャネル | |
| 対象エリア | 国内開拓 |
| 支援前の課題 |
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| プロジェクトサマリ |
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本日はよろしくお願いいたします。まず、CheerDriveがどのようなサービスなのかを教えてください。
街中を走る車、つまり自家用車のリアウィンドウを広告媒体として活用できるサービスです。ドライバーは自分の車に好きな商品のステッカーを貼って走行することで、お金を稼いだり特典を得たりできます。日本最大級のマイカー広告プラットフォームだと考えています。
企業側から見た価値はどこにありますか。
まず費用対効果です。1台あたり月額1万円からという価格で出稿できます。ドライバーの登録者は約10万人を突破していて、月に平均1,300km走行するので、1台あたり平均2万〜2.5万のインプレッションが獲得できます。インプレッション単価で比較すると、他の媒体では類を見ない効率です。市区町村レベルでのエリアターゲティングもできます。
印象への残り方も、他の媒体とは違いますね。
車のリアウィンドウはこれまで広告媒体として使われることが少なかったので、走行中や停車中に目にすると非常に新鮮で、強く印象に残ります。現代人は広告を無意識に無視する「バナーブラインドネス」という状態にありますが、そこに対して新しい場所を提示できている。ステッカーを貼ったドライバーは、月に平均9人もの人から「何それ?」と話しかけられるそうで、そこから自然な口コミも生まれます。
説得力という意味でも構造が違うと感じます。
通常の看板広告は「企業が商品をPRする」ものですが、マイカー広告は「ドライバーがその商品を応援しているから貼っている」んです。ここは大きな違いだと思っています。実際に、都内500台・1ヶ月の実施で約12%の認知率、約90%の好感度を獲得したという調査結果も出ています。

2020年の設立以来、企業とドライバーの双方を集めてこられました。
ドライバーは比較的順調に集まりました。ZOZOの元CEOである前澤氏から出資を受けていたことや、自分の車を「資産化」できるサービスが国内になかったことが大きかったと思います。一方で、広告主の獲得のほうで課題に直面しました。
創業当初は、スポーツチームとの連携もされていましたね。
Jリーグやプロ野球チームのステッカーを車に貼るとグッズがもらえるという企画で、数百件の応募が集まりました。ファンのエンゲージメント向上にも、チームの認知拡大にも貢献できたと思っています。ただ、日本にプロのスポーツチームは限られているので、事業をスケールさせるには限界がありました。
そこから戦略を転換されたわけですね。
一般的な広告媒体として選ばれることを目指しました。次のターゲットとして定めたのが、テレビCMなどを積極的に展開する、誰もが知るナショナルクライアントです。
大手企業の開拓では、どのような壁がありましたか。
オフライン広告ならではの壁です。WEB広告の媒体と比較されるので、「結局、費用対効果はどうなるのか」という問いに答える必要がありました。
そのなかでも最大の課題は。
「広告ステッカーを貼っている車両を見たことがなく、効果が想像できない」という点です。決裁者が街中で一度でもCheerDriveを見たことがあれば、強く印象に残っていて導入が進みやすい。でも見たことがない場合は、誰もが知っている広告媒体を選ばれてしまうんです。
決裁者が街中で一度でも見たことがあるかどうかで、話の進み方がまったく違うんです。

実績を作るために、さまざまな方法を試されたと伺っています。
テレアポ、問い合わせフォーム営業、代理店との連携など、いろいろやりました。ただ、1年以上にわたってテレアポを行いましたが、ほとんど担当者と会話する機会を得られませんでした。
大手企業には、膨大な量の営業電話がかかってきますからね。
そうなんです。断ることがルールとして決められているので、担当者との接触率が極めて低いのは当然のことだと思います。これは問い合わせフォーム営業でも同じでした。
そこで、LinkedInを活用した営業アプローチを実施しました。
LinkedInを使うことで、大手企業の決裁者へサービスの魅力をダイレクトに伝えられるようになりました。私たちにとって一番大事なのは、決裁者に「面白い」と思ってもらえるかどうかなので、最初の接点でそれができる意味は大きかったです。
受付を介さずに届く、という点ですね。
はい。担当者どまりで終わらないというだけで、状況がまったく変わりました。
自分の車を資産化できるサービスが国内になく、ドライバー側の登録は比較的順調に集まりました。
Jリーグ・プロ野球チームの企画には数百件の応募。ただし、事業をスケールさせるには限界がありました。
一般的な広告媒体として選ばれることを目指し、テレビCMを展開するような大手企業をターゲットに設定。
大手企業は営業電話を断るルールが定められており、担当者と会話する機会がほとんど得られませんでした。
会社ごとにカスタマイズした文面を設計し、受付を介さずに決裁者へサービスの魅力を伝える導線をつくりました。
成果としてはいかがでしたか。
結果は驚くべきものでした。支援開始の初月から6件もの大企業アポイントを獲得できましたし、すぐに誰もが知る大手企業から受注することができました。
受注率の面ではいかがでしょうか。
他の施策と比較しても、格段に高かったです。すぐに、そして多くの企業と打ち合わせができました。1年以上テレアポをやっても会えなかった相手ですから、違いは明確でした。
| 支援前 | 支援後 | |
|---|---|---|
| 大手へのアプローチ | テレアポ・フォーム営業で受付止まり | LinkedInで決裁者本人に直接届く |
| 価値の伝わり方 | 見たことがない媒体は効果が想像されない | 相手の事業を踏まえた文面で興味を持った状態から商談へ |
| 商談の量 | 1年以上かけてもほとんど会えなかった | 支援開始の初月に6件の大企業アポイント |
| 受注 | ナショナルクライアントの実績がなかった | 誰もが知る大手企業から受注、受注率も格段に高い水準 |
運用面で評価いただいた点を教えてください。
会社ごとにカスタマイズされた丁寧なメッセージ作成です。テンプレートの文面ではなく、相手の立場やビジネスを深く理解したうえで作られたメッセージが、決裁者の興味を惹きつけている。それが商談や受注に直結する重要な要素になっていると考えています。
狙う相手が限られる領域ほど、1社ごとの精度が結果を左右します。
自社では実現することが難しい専門的なノウハウが、大手企業との繋がりを可能にしたと思っています。
自社では実現することが難しい専門的なノウハウが、大手企業との繋がりを可能にしました。
今後の展望を教えてください。
足元では「ドライブで得するキャンペーン」に注力しています。ドライバーが2,500円の参加費をお支払いいただくと、5,000円相当の特典が得られるというものです。日本国内での知名度と走行車数の最大化が当面の目標です。より多くの人がCheerDriveの車を目にする状況を作り、そのうえで他の広告媒体と正面から戦える商品力を備えたいと考えています。
中長期ではいかがでしょうか。
増加し続けるドライバーの資産を多角的に活用したビジネスモデルも構想しています。車の維持には生涯で約5,000万円のコストがかかると言われていて、車検や自動車保険、車の買い取りといった情報やサービスをアプリを通じて提供することで、新たな収益源を作り、それをドライバーに還元していきたい。最終的には、車を持つすべての人があらゆるお得な体験ができる「車の資産活用プラットフォーム」を目指しています。
「広告の民主化」というビジョンについてもお聞かせください。
日本の広告市場は年間約7兆円規模ですが、その大半はGoogle、Facebook、Xといった海外のIT大企業やマスメディアに流れています。これまで一般消費者が広告収入を得る手段は、YouTuberやインフルエンサーなど、途方もない努力と才能を要するものがほとんどでした。CheerDriveなら、普通に車を運転するだけで広告の訴求力を発揮でき、追加の労働なく広告収入を得られます。ドライバーの可処分所得が増えれば、地域経済の活性化にもつながる。日本経済全体で良い循環が生まれる世界を実現したいと思っています。

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