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営業リストの作り方|決裁者アポを量産する方法

公開日 2026.09 営業ノウハウ全般

同じ文面を送っているのに、反応がある会社とまったく無い会社がある。原因の多くは文面より手前、そもそも読んでほしい相手に届くリストになっているかどうかにあります。会社・人・連絡先の3つに分けてリストを組み立て、送る前に精査する方法を解説します。

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書き起こし

※本記事は動画の内容を、読みやすいよう記事用に編集・要約したものです。

同じ文面を送っているのに、反応がある会社と、まったく無い会社がある。BtoB営業の現場で、よくいただくご相談です。

反応が出ないとき、まず文面を見直すことが多いと思います。書き出しを変える、送る回数を増やす。そこで良くなることもあります。ただ、ご支援していて多いのは、文面より手前で、そもそも読んでほしい相手のところに届いていない、というものです。

特に、手紙・SNSのダイレクトメッセージ・電話のように、決裁者へ直接連絡する施策では、ここがそのまま結果に出ます。住所が違えば届きませんし、番号が代表電話しかなければ、取り次いでもらうところから始まります。フォームからの問い合わせや、メールの一斉配信とは、必要になる情報が違います。

このページでは、届く営業リストと届かない営業リストが何で分かれるのか、そして作ったリストをどう精査するのかを解説します。

株式会社Emooove(イムーヴ)は、国内最大級の企業・人物データベースと、7つの施策でBtoB企業の商談獲得を代行しています。これまで150社以上をご支援してきました。

1. 営業リストは「会社・人・連絡先」の3つに分けて考える

リストが良い、悪い、という話は、そのままだと直しようがありません。弊社では、3つの段階に分けて考えています。

段階決めること具体的に必要な情報
①会社どの会社に出すか業種・規模ではなく、その会社が取った行動
②人その会社の誰に出すか氏名・役職・担当領域・現任かどうか
③連絡先その人のどの連絡先に出すか住所と部署/SNSアカウント/電話番号

この3つは、この順番でしか決められません。どの会社に出すかが決まって、その会社の誰に出すかが決まって、そこではじめて、どの連絡先に出すかが決まります。会社の選び方がずれていると、宛名と連絡先をどれだけ丁寧に調べても、届きません。

反応が出ないときは、この3つのどこで落ちているのかを切り分けます。

2. 前提:どこのデータも、そのままでは使えない

弊社は、企業や人物のデータを提供している会社と、これまで複数、契約してきました。自社でデータベースも作っていますが、外部のデータも実際に購入して、中身を突き合わせています。

そのうえで申し上げると、どの提供元のデータにも、そのままでは使えない部分があります。これは、どこかの会社のデータが悪いという話ではありません。データを集める側は、条件に合うものを出すところまでをやっていて、その中身が今も正しいかどうかまでは見ていない。そういう作りだ、ということです。

弊社が上場企業向けの宛先リストを作ったときも、複数の提供元から集めて機械的につないだ直後の状態には、次のようなものが混ざっていました。

  • 役職が途中で切れているもの
  • 氏名に注釈の記号が付いていて、先頭の文字が欠けているもの
  • 氏名の欄に役職が入り込んでいるもの
  • すでに退任した人が残っているもの
  • グループ会社の社長が、親会社の役員として入っているもの

絞り込みの条件そのものが当てにならないこともあります。あるデータで、上場している区分を条件に絞ったところ、誰でも知っている大きな会社がいくつも抜けていました。その会社のデータ自体はあるのに、区分の情報だけが空だったからです。

買ったデータも、作ったデータも、そのまま送らない。 会社・人・連絡先の順に組み立てて、最後に精査します。

3. ①会社|業種と規模では、いま動いている会社は選べない

業種と従業員規模で絞ったリストは、条件としては分かりやすいのですが、その中にその会社がいまお金を出す理由が入っていません。「製造業で従業員100名以上」という条件に当てはまる会社は何万社もあって、そのうち今この課題で動いている会社は、ごく一部です。

弊社では、その会社が実際に取った行動を条件に足しています。

行動なぜ効くか
求人を出しているどの部署を強化しているかが、そのまま出ている
広告を出している予算が動いている
資金調達をした使いみちが決まる前に接触できる
新しい拠点を出した設備・人・システムがまとめて動く
展示会に出たその領域に投資している

行動で絞ると、その会社を選んだ理由が1社ずつ残ります。この求人票のこの一文、このプレスリリース、というところまで残るので、手紙やメッセージの書き出しに、そのまま使えます。

行動でリストを作る方法は、なぜアポが増えても受注は増えないのかでも、実際の抽出結果つきで解説しています。

4. ②人|役職名からは、担当している領域が読めない

役員の名前は、公開されている情報から集められます。ただ、名前と役職が分かっても、その人が何を担当しているかは、役職名からはほとんど読み取れません。

弊社が上場企業の役員を1万3千人分ほど集めたとき、役職名から担当している領域まで分かったのは、全体の4分の1でした。残りは「取締役」「執行役員」「常務」といった名前だけです。経理を見ているのか、人事なのか、情報システムなのかは、そこからは分かりません。

もうひとつが、その人が今もその役職なのか、です。公開情報は更新が遅れます。年に一度しか更新されないものもあります。半年前に退任した人の名前が、そのまま残っていることは珍しくありません。

情報の出どころで、精度が変わる

役員の情報がどこから来ているかも、見ておいたほうがいいです。

出どころ精度
役員一覧そのもの役員として正確。ただし役職名が省略されていることがある
名刺の交換記録役員以外の社員が混ざる
求人媒体・SNS別の会社の人や、同姓同名の別人が混ざる

弊社では、複数の提供元を突き合わせて、同じ人が同じ役職で出てくるかを見ています。ひとつの情報源だけで宛名を決めることはしていません。

5. ③連絡先|チャネルごとに、必要なものが違う

3つ目が、その人のどの連絡先に出すか、です。ここはチャネルごとに、必要なものが変わります。

手紙の場合:住所と部署

会社の住所を調べると、たいていは登記上の本社が出てきます。ただ、登記の住所と、実際に決裁者や担当部署がいる場所は、同じとは限りません。

弊社が上場企業の宛先を作ったときは、時価総額の大きい企業のうち、およそ2割で、登記の住所と、実際に部署がある場所が違っていました。創業の地に本社の登記を残したまま、経営の機能は東京にある、という会社です。登記の住所に送ると、その場所に決裁者はいません。

では部署の所在地で選べばいいかというと、ここにも注意点があります。総務や管理という名前の部署だけで拾うと、工場や研究所の総務に当たることがあります。製造業だと本社機能と工場が別の場所にあるので、そのまま届け先にすると、現場に届きます。

弊社では、次の順番で宛先を決めています。

  1. 経営企画・広報などの本社機能の部署
  2. 管理部門
  3. 営業の拠点
  4. 登記の住所

SNSのダイレクトメッセージの場合:本人のアカウント

ここで確かめるのは、そのアカウントに載っている会社が、いまの勤務先になっているかどうかです。転職した後も、前の会社のままになっていることがあります。役職も、社内で変わったあと更新されていないことがあります。会社名と氏名が一致していても、アカウント側の情報が古ければ、狙っている会社の人ではありません。

電話の場合:番号

代表番号しか無いリストと、部署の直通番号が入っているリストでは、つながり方が変わります。同じ会社、同じ人に連絡していても、番号ひとつで結果が変わります。

6. 精査|AIで全件、人で30件

ここまでで作ったリストを、送る前に精査します。弊社では、AIで全件を検査して、そのうえで人が抜き取りで確かめる、という二段でやっています。

AIで全件

まず、形式の検査です。件数がいくつあっても機械的に通せます。

  • 住所が都道府県から始まっているか
  • 番地が入っているか
  • 氏名に記号や数字が混ざっていないか
  • 氏名の欄に役職が入っていないか
  • 同じ会社の中に、同じ人が重複していないか

そのうえで、複数の提供元から取った同じ人の情報を並べて、役職が食い違っていないかを見る。会社のホームページや開示資料を見に行って、いまもその役職として載っているかを調べる。ここまで、AIでかなりの部分ができます。人が1件ずつ検索していた作業です。

ただ、AIに任せきりにはできません。たとえば、役職の名前だけを渡して該当する人を探させると、同じ役職の別の人や、別の会社の人を拾ってきます。会社と氏名をそろえて渡して、はじめて精度が出ます。 何を渡すかを設計するのは、人の仕事です。

人で30件

そのうえで、上から30件だけ、人が見ます。AIが通したものが本当に正しいか、実際に調べ直します。30件なら、それほど時間はかかりません。

弊社が上場企業の宛先で同じことをやったときは、複数の提供元から集めて機械的につないだ直後の状態で、そのまま送れるものはおよそ4割でした。残りは、AIと人で直すか、落としています。

この割合は、集め方や対象によって変わります。大事なのは、送る前にこの割合を知っているかどうかです。知らないまま送ると、反応が悪かったときに、原因が文面なのか、リストなのかが分かりません。文面をいくら直しても、連絡先が違っていれば数字は動きません。

7. 明日から手をつけられる3つ

  1. 30件を調べ直す。 いま使っているリストから30件抜いて、上の項目で調べ直す。そのまま送れるものが何件あるかを数えます。
  2. 連絡先をチャネルごとに確認する。 手紙なら、登記の住所しか入っていないか。電話なら、代表番号だけになっていないか。ダイレクトメッセージなら、アカウントの勤務先がいまの会社になっているか。
  3. 抽出条件に行動を1つ足す。 求人でも、広告でも、拠点の開設でも構いません。

まとめ

手紙・ダイレクトメッセージ・電話で決裁者に連絡するとき、反応が出ない原因は、文面より手前にあることが多いです。

営業リストは、会社・人・連絡先の3つに分けて組み立てる。会社は、業種と規模ではなく、その会社が取った行動で選ぶ。人は、役職名だけで判断せず、出どころを見て突き合わせる。連絡先は、チャネルごとに必要なものが違う。そして送る前に、AIで全件を検査して、30件を人が確かめる。

株式会社Emoooveでは、リストの設計から文面、アポの取り方まで含めて商談獲得を代行しています。対象や条件はお客様の状況に合わせて設計してご提案しますので、まずはお気軽にご相談ください。

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